What's in New York

MODUS Design

Hiroko Sueyoshi Planners, New York

イノベ-ティブなセラミック・デザインで8月のNYのギフトショー、アクセント・オン・デザインで注目を浴びたModus Design(モダス・デザイン)はその名の通り、製法、様式をデザインする。

Modus Design は1997年セラミック・アーティストのマレック・セキュラ( Marek Cecula )によって設立。彼はNYの美大パーソンズのセラミック学部のヘッドでもある。従来の家庭用品を見直し、テーブルウエアやバスルームアクセサリーなど家の中の環境を美的に構成するためのコンテンポラリ-・デザインの導入が狙い。すべてのデザインが超高熱仕上げでクリエイトされ、気品と伝統を備えた磁器素材への新たな試みとなっている。

Home-Lab

Home-Labは実利的なフォルムで調理、保管、サービングのすべての台所用品としての機能を備え、電子レンジ、ディッシュウオッシャー、フリーザーやオーブンでも使用できる。

Home-Lab Kit


Home-Lab Kitは13アイテムで構成、フードの“ラボラトリー”感覚で調理ができるキッチンの実用的な器具。このセットはモダス・コレクションの粋を集めたスターターキットとしてギフトとしても喜ばれるようだ。

Nectar Set

ネクター・セットはギフトショーで最も注目を浴びたプロダクトのひとつでID マガジンの10月号でも取り上げられている。(イメージ参照)水晶化するとルビーやサファイになるコランダムが素材、従来は機械のパーツとして産業用にのみ使用されていたコンドラムを磁器より高熱で焼くという磁器の製法を適用、高度な耐久性と同時にデリケートな半透明で光りを通し、お互いに触れるとベルのような金属的な美しい音がする。

モデス・デザインが沖縄のギャラリーでのショーを初めとして日本上陸も間近に計画されている。筆者はそのサポートを行っている。

 

(2002年9月)


2002-09

 

 

 

 

Batheroom Set

Batheroom Set は高熱仕上げで耐久性に富んだ陶器で、産業用ラボラトリーウエアの長所が生かされた家庭用品として、バスルームの実用性と衛生的要素を追求したベストデザインと定評がある。

産業用のみに使用されて来た銅玉で作られ、極度な強さと耐久性がイノベイティブなデザインによって家庭用品としては過去に見られなかった実用性を備えた型破りのソープディッシュ。最近、ニューヨークタイムス紙で取り上げられ、注目を浴びている新製品。

Touch of Blue

ハンドタッチを加えることでマスプロダクションのプロセスで単調的になりがちなフォルムにパーソナルタッチのオリジナリティーを加え、ブルーはそのハンドタッチの行為を表すとともに、エレガントなディスプレイ効果を演出。 そのブルーはお皿が割れても中までブルーという特徴も備えている。11月後半にはこのタッチ・オブ・ブルーが沖縄のギャラリーとテーブルコーディネートで日本に上陸する(Gardenms@ii-okinawa.ne.jp)。シャープで洗練されたニューヨークのタッチ・オブ・ブルーが南国情緒豊かな沖縄のクリスマスのテーブルを飾ることになる。

Nectar Set

◆Back Numbers

2002年 8月 MoMA Queens
2002年 7月 Skin
2002年 6月 ICFF 2002 インターナショナル・コンテンポラリー・ファニチャー・フェア
2002年 5月 マテリアルセンター・リソース・センター ROBIN REIGI ART & OBJECTS
2002年 4月 アメリカ初のニューメディア・アート・ミュージアム “EYEBEAM”
2002年 3月 『I want to change the world』
2002年 2月 「PRADA SOHO」オープン